GALLERY  “ORIGINAL CG” 


<nac75 97/12/04>

邂逅 −レンとセイン−

邂逅 −レンとセイン−

☆コメント☆

 こんばんにゃ こんにちわ はよ〜ん
 NACこと絵夢なつきですぅ

 男描くのはすごく久しぶりなんですが・・・・なんか男に見えない(シクシク
 優しい表情を出そうとしたら・・・開き直るしかないなかぁ(^^;;

 ではではそれでは続きです
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 砂漠・・・この星の大半を乾いた大地がしめている。
 故に人々は人が住むことの出来る土地を奪い合う『戦争』を繰り返していた。
 それは300年前、この星に人類が移住してきたから続いていた。
 当時オアシスを中心に形成された『国家』が無数に乱立していたが幾度かの
 戦争によって5つの国に落ち着いた。
 だがそれでも人々は土地を奪い合う『戦争』を止めようとはしなかった。
 そして5つの国家が成立してからすでに50年が経とうとしていた。
 現在、戦争を行っているのはローバルトとセラシストと言う5つの国の中でも
 1、2を争う巨大国家だった。
 この2国間の戦争は開戦してからすでに15年・・・一時は均衡状態が保たれて
 いたのだが今から6年前ローバルト国が戦闘用アンドロイドソルジャーの開発の
 成功したことにより戦況は一転、均衡はいとも簡単に崩れ去った。
 そして今から3年前、セラシストはローバルトの手に落ちた。
 その最後とも戦争は数ヶ月にも及び、国境付近の闘いにおいてナンバーG−8
 『メルアール』が行方不明(報告書では戦死)となった。
その3年後、メルアールが敵国・・・正確にはセラシスト軍の生き残りが組織し
 た反乱軍に利用されることになる。
 
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 レンが基地を脱走してから4日目の朝を迎えた。
 日差しのきつい砂漠の真ん中・・・・たとえアンドロイドとは言え日中40度
 にも50度にもなるというこの過酷な世界で長時間活動することはまず不可能
 であった。
 そのことを重々承知しているレンはかつての戦場でもあるこの場所を自分の死
 に場所に決めていた。

 「そろそろ・・・・限界かな・・・・」
 布を被り大地に突き刺さった砲塔に背もたれ空を見た。
 「ごめんね・・・リーアス・・・メルアール・・・・そして・・・・」
 そうつぶやいた時、エアカー(空気を利用して走る自動車)の姿が見えた。
 それは次第に自分の方に近づき、目の前に止まった。
 「もう見つけたのか・・・・」
 車から降りてくる者に抹殺される事を覚悟し、目を閉じたとき聞き覚えのある声
 がした。
 「やっと見つけたよ・・・・久しぶりだなレン」
 その声に顔を上げその人物を見た。
 「まさか・・・・セイン・・・兄さん・・・」
 セイン・・・セイン・アイーダ。
 アンドロイドソルジャーの生みの親コルジスト・アイーダの息子であり、レン、
 メルアール、リーアスの3人を初めすべてのアンドロイド達に心や感情を与えた
 張本人であった。
 「まるで幽霊でも見てるような顔をしてどうした?レン」
 「だって・・・・何でここに・・・まさか!」
 「勘違いするなって。軍の無線を傍受してたらお前が脱走したという情報を聞い
 たから、連中よりも先に見つけようと国中探し回っていたんだ」
 「セイン兄さん・・・・」
 「それに大事な妹を脱走程度で殺されちゃかなわないしな・・・っとこんなとこ
 ろで長話なんてしてるやばいから俺の工房に行くぞ。4日間も砂漠をさまよって
 いたんだ絶対にガタが来てるはずだからな」
 セインはレンを抱き上げると自分が今乗ってきたエアカーの後部座席に座らせた。
 「兄さん、私・・・・・」
 「話は工房に着いてから聞く。行くぞ」
 セインはレンを連れてその場から急いで立ち去った。

 リーアスがその場所にたどり着いたのは、それから半日後のことであった。
 
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 今回、少し長くなってしみました(アセアセ
 前半はこの星の背景を・・・今回のCGの文が後半になります。
 
 さてさて初登場セインですが、顔を描くのはたぶんこれっきりでしょう。
 文の方では重要キャラなのでこれからどんどん活躍する予定なのでよろしくです。

 しかし・・・・このシリーズもあと2回か3回ぐらいで終わる予定なんですが
 最後は某週間少年雑誌の打ち切り漫画の最終回のような終わり方をするはずなので
 本当にそうなっても怒らないで下さいね。
 (その前に怒るような人がいるのでしょうか???(^^;;)

 ではではそんなわけでまた次回も見て下さい。