NOVEL



ここは夢園荘

ネタばらしありの裏設定(表の設定と若干変わってるところもある)


<キャラクター説明>
(年齢、身長、体重は2001年4月1日現在のもの)

-- 早瀬 夏樹(はやせ なつき)
1974年7月5日生まれ 26歳 170cm 60kg
夢園荘管理人。
大学卒業が決まっても就職浪人が確定していた彼に両親が、それまで管理人のいなかった夢園荘の管理人を押しつける。これが表向きの理由だが、本当は実の妹であり恋人(両親は二人の関係は知らない)でもあった早瀬冬佳の死を忘れることが出来ず、まるで生きた屍状態だった彼を立ち直らせるために管理人を任せた。そしてそこで樋山恵理と出会い笑顔を取り戻すことに……。
10歳の時に水瀬神社の裏の小さな洞窟奥に封印されていた4つ煌玉の封印を解き、そのうちの一つ『風の石』の所有者となる。その後、残り3つの『石』の所有者が集まり、いつしか4人は『四神将』と呼ばれれ、彼自身も『風の神将』と呼ばれるようになった。
特技:洋服デザイン、ポエム(投稿歴15年)


-- 樋山 恵理(ひやま えり)
1983年4月10日生まれ 17歳 158cm 47kg
夢園荘301号室在住。
7歳の時に家族旅行でのドライブ中に事故に会い両親を失う。それ以後、親戚中をたらい回しにされ、最後に施設に入れられる。そのことが彼女の心を閉ざす結果となる。
施設に入ると、両親の眠る墓が近いせいか良く脱走しては両親の墓に来ては夜遅くまでそこにいる毎日だった。その時偶然冬佳の墓参りに来てた夏樹の父と出会う。
その後夏樹の両親の援助を受ける事になる。恐らく両親にはこの娘なら夏樹を救えるのではと言う思惑があったようだ。
(ただしこのことを夏樹は知らないし、将来返済すると恵理が一方的に約束してます)
中学入学と同時に夢園荘に入居し、そこで夏樹と出会い初恋と失恋を経験する。
朝は極端に弱く、いつも時間ぎりぎりまで寝ていることが多い。
特技:表情の変化からその人の考えてることを正確に見抜く、陸上(長距離)、朝寝坊


-- 城田 美亜(しろた みあ)
1983年6月15日生まれ 17歳 156cm 46kg
夢園荘201号室在住。
双子の妹の里亜と一緒に中学入学と同時に入居する。
両親は健在で時々仕送りもあるようだ。
夢園荘への入居理由は中高大一貫の女子校に合格し入学したが家から通うにはあまりにも遠く、寮に入るには定員オーバーにより漏れてしまったから。結果的に二人ともこの夢園荘に入居したわけだが、寮のように規則と言うものが無いので二人のとってはかえって良かったのかも知れない。
ちなみに恵理も同じ中学校だったが彼女は高校で外の学校を受けそちらに行くことになる。
特技:料理


-- 城田 里亜(しろた りあ)
1983年6月15日生まれ 17歳 157cm 46kg
夢園荘202号室在住……だがもっぱら201号室にいる方が多い。
美亜を誰よりも愛し、彼女と肉体関係もあるいわゆるレズな関係。(美亜は否定しているが里亜は認めている)夢園荘の誰にも二人の関係は知られていないように思っているようだが、実際は全員知っているのはお約束である。
美亜に対して一方的に攻める彼女にも天敵とも呼べる存在がいて、一人は心を読む(と信じている)樋山恵理、そしてもう一人は高校1年の時に偶然助けた同級生であり彼女を「お姉さま」と慕う小梅佐由理の二人である。
彼女たちの従姉に『四神将』の一人『火の石』を持つ川原亜沙美がいる。
里亜は小さいときから体の弱かった美亜を守るために亜沙美からいろいろなことを学び、そして『火の石』を継承することになる。
特技:美亜を喜ばせる(?)こと


-- 陽ノ下 空(ひのした そら)
1983年5月26日生まれ 17歳 162cm 50kg
夢園荘203号室在住。
高校入学と同時に入居する。
趣味でコスプレをしていて、衣装は自分で作りそれを妹のみなもに着せて楽しんでいる。服のデザインのほとんどを夏樹に任せているがたまに自分でもデザインする。あとコスプレだけでなく知人と同人誌を発行して売っている。
夏樹とは4年前に同人誌即売会会場で衣装の取材をしていた時に知り合う。
なお彼女は料理ダメ掃除ダメ洗濯ダメと裁縫以外全く出来ないと言って過言ではない。
そんな彼女の1人暮らしを心配した両親が妹のみなもも一緒に夢園荘に入居させる。
特技:服を作ること


-- 陽ノ下 みなも(ひのした みなも)
1985年9月30日生まれ 15歳 152cm 45kg
夢園荘204号室在住。
両親から空の世話係を命じられ、夢園荘近くの中学校に転校させられる。考えようによっては凄く可哀想な娘。
起きてるときは203号室で空の世話、時には空の着せ替え人形となり、結構くろうが耐えないかも。それでも空のことが好きなのできちんとこなしているようだ。
ストレスが溜まると毒舌で空を虐めて発散させているようなのでやはりしっかりした娘かも知れない。
特技:炊事、洗濯、掃除


-- 葛城 唯菜(かつらぎ ゆいな)
1984年2月3日生まれ 17歳 159cm 49kg
夢園荘302号室在住。
夏休み明けの9月1日に入居。始業式が終わってすぐに入居手続きに来たようだ。
人見知りはそれほど激しくないが、上がり症で緊張しすぎると自分でも何を言っているのか分からない状態になる所がある。
去年1年間病気で休学したため現在高校1年生。ちなみに高校は恵理と同じ所。
夢園荘へは家からでは通学が不便だと言う理由から。だが幼少の時から病気がちだったため今も両親が過保護で彼女の1人暮らしをなかなか許してくれなかったため、入居が中途半端な時期になってしまった。
彼女自身、過保護な両親を疎ましく感じている。
特技:マイペース


-- 榊 由恵(さかき ゆえ)
1984年3月3日生まれ 17歳 165cm 55kg
夢園荘303号室在住。
恵理のクラスメイトと同時恵理のおもちゃ。
1人暮らしに憧れ、そのことを恵理に相談して夢園荘を紹介して貰う。入居時期は唯菜と同じ9月1日。
丁寧っぽい言葉ではっきりとものを言う娘で言葉使いがネコを被っているようにも思えるがそれが地の話し方だったが、恵理と付き合うようになってから言葉遣いが乱れる一方のようだ。
特技:水泳


-- 水瀬 葉月(みなせ はづき)
1980年8月12日生まれ 20歳 163cm 52kg
水瀬神社の長女で巫女をつとめている。
小さいときから忙しい母親に変わって妹たちの世話をしてきた。
落ち着いた物腰ですこしおっとりとしているように見えるが、妹たちの幸せを誰よりも願っている心の強い女性でもある。
幼少の時に輪姦されたところを『四神将・水の神将』榊澪(結婚後早川)に助けられる。その後、澪より妹たちを守るための術を習い『水の石』を継承する事となる。
特技:暗算、忘れっぽいこと


-- 水瀬 卯月(みなせ うづき)
1983年4月30日生まれ 17歳 160cm 49kg
水瀬神社の次女。
早く家から出たいと願っている所があるが、優しすぎるため思い切った行動が出来ないでいた。しかし喫茶ノルンのマスター鷹代高志に一目惚れ、友人の恵理のアドバイスが元で家出、押し掛け女房を決行すると言うように一度決めたら周りが目に入らなくなる一面もある。
特技:記憶力


-- 水瀬 睦月(みなせ むつき)
1986年1月18日生まれ 14歳 148cm 40kg
水瀬神社の三女。
葉月や卯月がしっかりしているせいか、甘えん坊なところがある。
神社の仕事の手伝いを小さいときからして、13歳の時に初めて巫女服を着ることが出来て非常に喜んだ。
あまり意識はしてないようだが、早く彼氏が欲しいと思っているようだ。
特技:紅茶をいれること。


-- 桜 まなみ(さくら まなみ)
1990年12月10日生まれ 10歳 134cm 42kg
水瀬神社の一応四女
小さいときに父親が亡くなり、それ以後母親一人娘一人の生活を送ってきたが、母親が生活に疲れたと言う理由から彼女を遠縁にあたる水瀬家に預ける。
まなみから見ればその行為は『自分を捨てた』ということそのものだったので、自分を捨てた母親を忘れようとしている。
現在、水瀬家の四女として生活している。
特技:かけっこ


-- 鷹代 高志(たかしろ たかし)
1974年10月10日生まれ 26歳 175cm 70kg
喫茶ノルンのマスター。
昔の仲間達からは『タカ』と呼ばれている。
夏樹や亜沙美、澪とは中学からのつきあいで、『大地の石』をもち『四神将・大地の神将』の名を持つのも彼である。
常に沈着冷静で物事を見極める力を持っているが、主に他の3人の暴走を止めることに専念していたようだ。
攻めることよりも守りに重点を置いているようだが対人関係に置いては押しに弱い部分もある。
特技:料理


-- 川原 亜沙美(かわはら あさみ)
1974年7月10日生まれ 26歳 165cm 62kg
IT関連の会社に勤めるOL。現在、夢園荘401号室在住。
かつて『四神将・火の神将』だったが、従妹の里亜に『火の石』を継承している。が、昔取った杵柄でその睨みはすさまじいものがある。
夏樹のことが好きで、冬佳が死んでから心を崩壊させてしまった彼を献身的な介護でわずかだが元に戻すことが出来た。しかし笑顔を取り戻すことはかなわずドロップアウトし、家の都合という理由で北海道へ引っ越してしまう。
このことが彼女の唯一の憂いとなる。
特技:パソコン

-- 早川 澪(はやかわ みお)
1974年12月16日生まれ 26歳 167cm 60kg
旧姓を榊と言い、20歳で結婚し現在二児の母で専業主婦。
かつて『四神将・水の神将』だったが、結婚が決まると同時に『水の石』を葉月に継承する。
夫の両親は二人とも元暴走族で彼女が元『水の神将』と聞いた途端、昔の血が騒ぎタイマン勝負することに……結果的に若さで澪が勝つことになるが、そのことが気に入られ今では凄く仲の良い嫁姑の関係を築いている。
特技:面白そうなことを聞きつけること


-- 小梅 佐由理(こうめ さゆり)
1983年11月26日生まれ 17歳 150cm 44kg
美亜、里亜姉妹のクラスメイト。(普通双子は同じクラスにならないと言うがこの学校は例外らしい)
高校1年の時にナンパされそうになったところを里亜に助けて貰っていらい、彼女を「お姉さま」と慕うようになった。
中学の時に父親の浮気が発覚。それがきっかけで両親が離婚しており、その時のトラウマで少し男嫌いの所がある。
特技:美味しいケーキ屋さんを見つけること


-- 早瀬 冬佳(はやせ とうか)
1976年9月18日生 1991年11月26日没 享年15歳 155cm 49kg
夏樹の実の妹であり恋人でもあった。
夏樹15歳、冬佳13歳の時に二人は結ばれる。(両親はこのことは知らない)
傍目からは仲の良い兄妹に見えただろう。この二人の関係を知っていたのは高志、亜沙美、澪の3人だけであった。
しかし冬佳15歳の時に5人で買い物途中に通り魔に刺され亡くなる。
それは夏樹達が目を離した一瞬の出来事であった……。
特技:夏樹を想うこと




<場所説明>

夢園荘(ゆめぞのそう)
現・管理人、早瀬夏樹の両親が余った土地を遊ばしておくのは勿体ないという理由から約20年ほど前に建てたアパート。(アパートと言うよりかはマンションと言った方が近いイメージ)
鉄筋4階建てで各部屋ロフト付きワンルーム。(101号室は管理人室のため2LDKとなっている)
各階4部屋ずつあり、全部で12部屋。(1階のみ101号室とガレージ兼物置)
周囲を塀で囲まれていて、狭いながらも庭があり、そこでは一部に住人が花壇などを作っている。


喫茶ノルン(きっさのるん)
駅前の商店街の入り口にある喫茶店。鷹代高志が店長を務める店。
店内は自然光に近い照明で静かなBGMが流れるいわゆる大人の雰囲気の店。
にカウンター15席、テーブル5つとこじんまりしているが気に入って通う常連客は少なくない。


水瀬神社(みなせじんじゃ)
夢園荘の裏にある小高い丘の上にある神社で御神体は社に納められている鏡。
この神社の裏の小さな洞窟に『4つの煌玉』が封じられていた。おそらくこの神社の神主を代々している水瀬家の先祖が封じたものだろう。しかし古文書を見てもそのような事は書かれておらず詳しくは謎のままである。
現在神社の運営は水瀬一家6人でやっていて、父が神主、母が裏方、娘3人が巫女、遠縁の従妹が母の手伝いをしている。



<『石』について>

『風の石』『火の石』『水の石』『大地の石』の4つあり、それぞれ指輪、イヤリング、ブレスレット、ペンダントと形を変えている。
『石』はそれぞれの『石』にはかつて思いを遂げることの出来なかった者達の心が封じられていて、彼らの心が持ち主の「誰かを守りたいと願う」と言う心に反応して、それぞれに封じられた力を守護者に貸している。
『石』封じられている者達はそれぞれ『風の石』−楓、『火の石』−焔、『水の石』−睡蓮、『大地の石』−金剛の4人で、かつて共に戦い死んでいった若者達である。